2020.7.20 share
カテゴリーについているメモに関しては、クリエイティブ・ディレクター石井うさぎさん、弊社内の有志の協力によって作成いたしました。ご視聴の際に参考になれば幸いです。
Day 3に関しては「Activism day」とテーマ付けされており、様々なアクションについて取り上げられています。

リンク先は外部サイトに移動します。

① Day 1

BBDO India’s Josy Paul – Discovering Your Unique Self
Talent: Josy Paul
Category: What I’ve Learnt…
時間:45分

昔のプレゼンを振り返る。若いクリエーターとしてプレゼンにいって「全然思っていたとのちがう」といわれ、思わず窓から「人生の終わりだ」飛び降りようとしたことがある。その時にあるマーケターが声をかけてくれ、その声色のやさしさに踏みとどまった。帰社するとえらいCDが入り口に立っていて「得意先は君の案を承認したが、もう来なくていいと言っている」と言われたとか。
P&GのTouch the Pickleというキャンペーンを担当した。

ウイスパーという女性ケアのブランドキャンペーン。インドでは、生理中の女性はきゅうりのピクルスを触ると腐るから触るな、と言われるそう。部屋にこもっていろ、ということ。それを「触っていい」と訴えた。
※”Touch The Pickle”は2015年のGlass Lions(ジェンダー差別をなくすためのカテゴリー)のグランプリに輝きました。

「PowerPointよりPowerfulなPointが大事」。Pointは「視点」という意味も。David Ogilvyの名前を取ってDavidという広告会社を立ち上げ、8カ国に展開した。でも最後はうまくいかなかった。「失敗、恥ずかしい思い、拒絶」と仲良くやっていかないと。人生には色々ある。

インドで展開した洗剤のアリエルのキャンペーンも担当。洗濯は女性だけの仕事ではない。男性も手伝うべき、と訴え大きな反響があった。

Why is Laundry only a mother’s job? Dads #ShareTheLoad (Hindi) – Ariel

アリエルのキャンペーンでは偶数日は女性が、奇数日は男性が洗濯を担当するようパッケージにカードをつけたり、カレンダーを配布したりと行動変容を促すようにした。
自分の人生を振り返りQ&Aで思わずこみ上げてきています、Josyさん。「広告の仕事でなにが大事ってオリエンの紙ではないんだ。オリエンの場でのやりとりやディスカッションが大事だ。同じ思いでお互いが話切ることが大事だ。もっと話そうよ、みんな。」

② Day 2

Quiet Storm’s Trevor Robinson – The Importance of You: Why ‘Self’ is the Most Important Tool in Your Creativity Box
Talent: Trevor Robinson OBE
Category: What I’ve Learnt…
時間:40分

HariboのCMを担当(大人が子どもの声になってしまうというアド)した人物 

結果的にいまいちでも絶対にアイデアを考え続けろ。考え抜くべきだ。そうでないと自分の「視点」は鈍る。例えば自分が大好きなものを集めて、新しいものを産みだそう。いい意味で盗もう。でもそこからパーフェクトにしていく道のりは長い。楽しもう。自分たちのクリエイビティティで企業がリッチになる。儲かる。クリエイティビティに対する自分の情熱をどう保つか?今は美術館に自由にいけなかったりするが、外にはたくさんインスピレーションがある。僕にとっては小さい時から大好きだったマンガからもインスピレーションを受ける。

Vimtoという飲料のCM https://www.youtube.com/watch?v=nXtI5zX-a9c
※上記映像は、アップロード者の設定により埋め込みが出来ないため、YouTubeサイト上でご覧ください。

2分のところから「さあ、目を閉じて。とてもリフレッシュできるから」と冒頭ナレーションが始まります。「でもやっぱり目は開けちゃうよね」というナレーションが入り、面白い映像が流れる、という作りになっています。

イギリスの若者が銃犯罪に手を出すことが少しでも減るように若者とイニシアティブを以前立ち上げた。彼らと話し、一緒に脚本をまとめ上げ、映像化した。今回も動く。

周りからの「皮肉」に立ち向かうには?「この人の気持ちを動かしたい」と思う相手が、一人が動けば成功だ。仕事をする時には「このオリエンがラストのオリエンかもしれない」という真剣さで立ち向かうべきだと僕は思う。

③ Day 4

UWG’S Monique Nelson – What We’ve Learned About Injustice, Inclusion, and Inspiration Amidst Two Pandemics
Talent: Monique Nelson
Category: What I’ve Learnt…
時間:30分

小さい時、学年で唯一の黒人が生徒だったために、差別用語で呼ばれ続けた。母が学校に抗議したりした。80年代にはまだこういった状況にどう対処していいか、まだ誰もきちんと声をあげられることができなかった。クリエイティブ業界は「変化」を生み出すことができる。課題を解決することができる。私たちが作る広告は、誰に対してもきちんと平等について伝えながら、コアターゲットには心からの勇気を与えてあげなくてはいけない。
クリエイティビティがもたらすものは、action, purpose, habit(アクション、志、習慣化)だ。
※スピーチの中で、Voice=声という言葉がよく出てきます。人種差別に対して声を上げようという文脈で使われています。単に心の「声」という以上に、強いスタンスを伴った言葉です。