2026.4.3 share

Q1 審査を通して得た気づき

はじめて海外賞の審査をすることとなったのですが、それがSPIKES、そしてこの部門で良かったというのがいちばんの感想です。事前から審査への心構えをこれでもかというほどビデオで見せられていましたが、そのビデオの通り、本当に公平で様々な価値観を受け入れる土壌のある審査でした。あまり英語が得意でない私の意見も取りこぼさず、表情を見ては話を振ってくださる審査委員長Anuの素晴らしい進行に心から感謝しています。そして、勝手な海外賞審査のイメージとは打って変わって、議論はとてもポジティブに、駆け引きなどもなく、驚くほどスムーズでした。今思うと、スムーズすぎて、あそこもっと議論して話を聞きたかったなという部分もありますが・・・とにかく楽しい2日間でした。それはこの部門の特性もあると思います。OUTDOORは至ってシンプル、ビデオで説明される背景もありながら、最終的にはその看板に生活の中で出会わしたときにちゃんと気になるものになっているか、DIRECTもちゃんと人を動かしているかが論点となるので、それぞれの国の文化や背景はありながらも、より本能的な感覚のすり合わせとなり、「わかるわかる!」とか「これ面白いよね」と共感しながら議論が膨らむことが多かったです。そういう観点からも、この部門にあの仕事出ていたら取ったんじゃないか?と思える日本の仕事も思い浮かび(おそらく作った本人たちは海外賞なんて想定もしていないようなもの)、ぜひともこの感覚を周りに広げていきたいと思いました。

Q2 審査の中で印象に残った施策作品名とその印象について。

①IF YOU CAN TAKE IT, IT’S YOURS.(SHELLYS)

とってもシンプルで大好きな接着剤の広告。
「もし持っていけるなら、持っていっていいよ。」というコピーとともに、みんなが欲しいものを接着剤で引っ付けただけ。
人々がムキになって引っ張っている姿がチャーミングで、DIRECTでもOUTDOORでも高評価。
複数のカテゴリーで残っていたので、どのカテゴリーで残すべきかが議論された。


②COMMUTER CAMO (KITKAT)

これも事前審査の段階から好きで高くつけていたものですが、まさかGRAND PRIXになるとは・・・。
バスの中の時間ってBREAK TIMEになるよね、ということで誰かに声をかけられないようにバスのシートの柄でカモフラージュできるパーカーを作るというふざけたアイデア。
KITKATというブランドが培ってきたユーモアの世界観とのマッチも含め、みんなが本能的に選んだんだろうなと思うのですが、これがここまで評価されるのはなんだか勇気が湧いた。


③HEINEKEN STARRING BARS(HEINEKEN)

HEINEKENが毎年制作している動画コンテンツのロケ地をHEINEKENが置いてあるBARにすることで、もっと直接的な支援ができるのでは?そして、そのロケ地情報をHEINEKEN以外の撮影でも使えるように公開するという施策。これぞDIRECTだし、サイトも見やすく、個人的にはグランプリはこっちかなと思っていた。